« 二度あることは三度ある、そして三度目の正直 | Main | 次世代のテレビ »

January 23, 2006

センター試験、不良率0.1%は低いか高いか

2006年度の大学入試センター試験が、21、22日とあった。今年は初日に英語のヒアリングテストが初めて実施された。それでその実施方法として、ICプレーヤーを一人一台使って実施された。スピーカーなどを使うと座る席によって不公平がでるからだそうで、まあ、公平に実施しようとしたことは評価できる。

そこで、今回50万人あまりが受験して英語のリスニングテストの再試験となったのが500人弱、比率にして0.1%(1000人に一人の割合)だったことになる。機器の不良率としては低いほうだと感じる。ただ、今回は全数検査をしているので、そのことを考えると低いとはいえない。

さて、大学入試センターの人で「不具合の申し出はゼロだと思っていた。」などと能天気なことを言っている人がいたのが驚きだった。そんな考えでは不良率はさがらないだろう。

報道によると、予備校などの模試の時はもっと低い不良率だったそうだ。まあ、全体の台数も10万台のオーダーでの模試の話なので、今回の不良の多さは台数が多いからという理由ではないようだ。

私がすぐに思いついたのが、気候と職員の取り扱い。の2点だ。模試はもっと気候のよい時期に行われる。そもそもこの2日間は寒かった、温度が低いと電池も不良を起こしやすい。寒いところから暖かい部屋に機器を持ち込めば、結露が発生して電子機器を故障させる原因にもなる。冬場の湿度が低い状態では、静電気の影響も受けやすいだろう。いくら全数検査をしていても、検査後に不良になるものをゼロにすることはできない。私の経験でも工場で出荷検査をした後に不良の原因があったことがある。

もう一つの職員の取り扱いかただが、当然取り扱いが乱暴なら故障の原因になる。予備校の模試に比べて、センター試験の試験官の方が乱暴な可能性は十分にあると私は思っている。まあ、説得力のある根拠ではないが、経験からそう感じる。今回、静電気が発生しやすい服装をさけるなどの注意は行われたのだろうか。服装に関しては、受験生にもいえる。そこまで考えなくてはいけないという試験もちょっと問題だとは思う。しかし、50万人もあれば、1台や2台、受験生の静電気が原因で故障する機器があってもぜんぜん不思議ではない。

50万台の機器で不良をゼロにするには、1ppm以下の不良率にしなくてはいけない。2ppmで50万に1つだから。この数字はかなり困難なはずだ。非常に不良率が低い工場でもセット製品で不良率をppm管理できているところは少ないと思われる。とくに難しいのは、試験の最中の取り扱いも含めて、不良を1ppm以下にしなくてはいけないことだ。部屋の環境とか、扱う人間の服装とか、管理せずに達成は難しいと私は考える。

不良率ゼロは無理として、再テストを前提に公平になるような試験を工夫すべきだろ。この観点は重要だ。なぜなら、ICプレーヤーに不具合がなくても、再受験した方が有利であれば、再受験する受験生が大量に出てくる可能性があるからだ。

さて、大学入試センター大量の再受験に悩まされることにならなければよいのだが。

|

« 二度あることは三度ある、そして三度目の正直 | Main | 次世代のテレビ »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/78352/8303681

Listed below are links to weblogs that reference センター試験、不良率0.1%は低いか高いか:

» センター試験のリスニングでトラブル [じブんログ]
1月21日に行われた大学入試センター試験。英語のリスニング試験ではICプレーヤーにトラブルが発生し、再テストを受験した学生が出た。 総受験者数が約50万人、ICプレーヤー不具合による再試験者は約400人で、不良率は約0.08%である。 製品としては著しく悪い訳ではない。ア..... [Read More]

Tracked on January 24, 2006 at 04:26 AM

« 二度あることは三度ある、そして三度目の正直 | Main | 次世代のテレビ »