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February 27, 2007

今話題の不都合な真実についていくつか

ゴア元アメリカ副大統領(なぜか元アメリカ大統領候補と紹介されることもある。私の感覚では候補より立派に勤めた8年間の方がその人の経歴に相応しいと思うのだけどね)の映画が話題になっている。元々環境問題に関心を持っていたゴア氏は、大統領になりそこなった後に世界各地で地球環境問題の啓蒙活動をしていたようだ。京都議定書を批准していないアメリカが一番地球環境にやさしくないと感じている私は啓蒙活動するより大統領になってアメリカを地球環境先進国にしてもらった方がはるかに地球の為になったと思っている。まあ、アメリカ国民が彼を選ばなかったのだから仕方がない(正確には得票数は対立広報のブッシュ氏より多かったのだが選挙制度の関係で負けたので選ばなかったというより選べなかったと言ったほうがいいかも)。

それでその映画の題名が「不都合な真実」というのだ。エネルギーを沢山使って贅沢な生活をしている人にとって不都合ということなのだろう。本も出ているようだが、どちらも見ていない私は全体像を語ることはできない。だけど報道で紹介される内容を見ると少々誇張をして危機感をあおっている面があるように感じる。でも、鈍感なアメリカの非環境派の人達に対してはこのくらいの方がいいと思ったりもする。

そんな映画が話題になると、どうも世間では環境問題(この場合二酸化炭素による地球温暖化問題というべきだろう)が話題になる。で突然地球環境にやさしいかを問い始めたりする。日本企業が無縁ではいられない『不都合な真実』では、環境問題の急激な意識の変化が企業経営に与える可能性を論じている。似たことを最近見たテレビ(WBSだったと思う)のコメンテーターも言っていた。確かに企業としてはそのような世間の雰囲気を読んで商売に結びつけることは必要だろう。

十数年前のことだと思うが、地球温暖化の話題が出てきたころだろうか。地球の気温が上がって南極の氷が溶けて海面が上昇して東京が海に沈むとか騒がれたことがあった。そのとき熱心に対策を主張していたのが建築業界だというまことしやかな説があった。堤防の整備に予算がでることを期待してのことだというのだ。

地球温暖化への反論もあるようだ。池田氏のアル・ゴアにとって不都合な真実地球温暖化のメディアバイアスなどは、温暖化対策より先にやることがあるという主張のようだ。ここのブログでの池田氏の主張は経済的に見てどういう意味があるのか解説してくれることが多いのだが、今回は少々違うことに違和感がある。(この池田氏のブログに対する反論もあったりする)

実は私も地球温暖化には懐疑的なのだ。しかし池田氏の主張には違和感があり、二酸化炭素の放出を規制するのには賛成だ。なぜなら、地球温暖化が本当に進行しているのか科学的にははっきりしない。しかし、気が付いた時には手遅れになっている可能性が大きいので悪い方の解釈で対策を打っておくべきだと考えるからだ。さらに、二酸化炭素を沢山出しているのは石油に代表される化石燃料だ。こららは、プラスチックなどの有用な材料の原料でもある。それをただ燃やしてしまうのはもったいないではないか。将来の人類にできるだけ残すべきだと思っている。そんなこんなで炭素税でも作って、できるだけ二酸化炭素を出さないようなに産業を誘導すべきだと考えている。

それで、なぜ私が地球温暖化に懐疑的なのか説明しておきたい。
それは、将来の予測でまともな結果が出ていないからだ。だいたい明日の天気すら80%くらいの確率でしか予測できないのが現在の気象学の実力だ。3ヶ月の長期予報に至っては挑戦しているのが日本の気象庁くらいなのだ。そんな状態で50年先、100年先の気候を議論されても信用できないと考えるのが妥当だ。

最近は地球シミュレータなんかもできて長期の地球環境の予想も少しはましになったと思うが、現在の状態を入れて100年後くらいを計算させるとたいてい破滅的な気候になるという話を聞いたことがある。誤差が蓄積するからこれは当然だろう。明日の天気が99%で当たるとして、そのデータをもとに明後日の天気を計算すると98%の率であたることになる。このように今日の天気を元に1日づつ計算していったとして1年後は0.99の365乗 = 約 0.0255 まあ2.6%くらいの率で当たることになる。本当は100年後を計算するつもりだったのだが、私の持っている電卓では値が小さすぎて計算できなかった。

しかも翌日の天気は99%ではなく80%程度でしか当たらないのだ、だから100年後の予想が当たるわけがない。実際は長期の計算においてはもう少し上手くやると思うのでこんな単純な計算ではないのだが、季節ごとに発表される気象庁の3ヶ月予報がどのくらい当たるか見てみるとよい。それより高い確率で当たるはずはないのだ。

だから地球の気温が今世紀の末に4度あがるのか6度あがるのかを問題にするのはナンセンスだと考える。問題は過去のデータから上がる可能性があることだ。だからできる対策は打っておく必要がある。このあたりははっきりしたことが分かった時ではおそらく手遅れだと思われるのでできることはやっておいた方がよいと私は考えてる。それが自分達の子孫に対する義務だとも思う。

でも世の中なにか不都合が起きないと行動しない人が多いから「不都合な真実」のような訴えかけも必要だと思う。さて100年後に氷河期に入って氷河の中で生活しているか、温暖化で水没した都市部が観光地(大正池みたいに)なっているか。それとも今と変わらないのか。どれだろうか。

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February 24, 2007

相次ぐガス器具による死亡報告はどういうことか

もともとはパロマの湯沸し器でCO(一酸化炭素)による中毒死が報道されたことが発端だろう。この事件で20件以上の死亡事故があったように報道されているが、ほとんどが湯沸し器の不良ではなくて不法改造が原因のようだ。安易に不法改造できてしまう問題はあるように感じるが、不法改造者を簡単に特定できなからと言ってメーカを責めるのはちょっと違うのではないかと感じる。

パロマの中毒死の問題が一段落したら今度はリンナイの湯沸し器の中毒死事故が報道され、次々にガス器具メーカの中毒死事故が報道されだした。これは経済産業省が事故情報を公開する方針にしたことが大きいと思うが、どうも報道のされ方に疑問が残る。シュレッダーの事故の時も感じたのだが使用者が使用方法を守らないで使って事故を起こした場合の責任まで安易にメーカのせいにしていいものだろうか。

経済産業省も使用方法の問題で起こった事故なのでメーカの責任を問うことはしてこなかった。注意喚起が目的で情報公開するということらしい。マスコミの報道から自分達の責任といわれない為の防御策だろう。
それでマスコミの報道責任についてもふれておきたいシュレッダー事故の時にも書いたが使用方法が問題で事故が起きている件に関しては事故が起きるような使用方法を報道してもらいたいものだ。そうすれば同じ過ちを犯して事故を起こす人が少しでも減ると考えるからだ。しかし、なぜかそういう報道にはお目にかかっていない。なんかオール電化住宅の宣伝のお先棒を担いでいるのではないかと勘ぐりたくもなる。

今回のことをちょっと皮肉な見方をすると死亡事故の数が少なすぎるのが問題なんだと見ることもできる。交通事故並の数ならきっとニュースにはならない。そもそも自動車による死亡事故の数がメーカ別に報道されたような例は見たことがない。数が多すぎてあまり意味がないと思われているのだろうが、今回のガス器具と同様にメーカ別に事故の数を報道して欲しいものだ。さて一番はどこの自動車メーカだろうか。

もう一つ皮肉を今回のガス器具による死亡事故の定義はどうなっているのだろうか。やはり自動車事故と同様に事故発生後24時間以内に死亡したもののみ死亡事故とカウントしているのだろうか。

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February 23, 2007

シャアってそんなに優秀なの?

シャアと聞いて、イランの王様がどうしたのと聞く人は今では小数派かもしれない。そういう意味ではガンダムの登場人物であるシャアは人気がありよく知られたアニメキャラではある。しかし、ウィキペディアの「日本のアニメのキャラクターでも、1、2を争うほど、シャアの人気は高い」という記述はどうだろう。最近はあまり読んでいないがアニメ誌の人気投票でトップになったのを見た記憶がないのだ。ウィキペディアは思い入れが強い人が書いているだろうからそんな記述になるのだろう。人気があるのは間違いないけどね。

さて、この文章を書こうと思ったのはガ島通信のこの文章を読んだからだ。まあ、私もシャアというキャラは好きだがそんなに優れた能力を見せたキャラだろうか。アニメのキャラクターは理想を背負ってつくられるものだから、もっと完璧なキャラはいくらでもいる。どちらかといえば優秀だがいろいろ人間くさいところがあるからシャアは人気があるのだと思う。

私のシャア評は、「軍人としては大変優秀、しかし、政治家としては凡人」というものだ。すくなくとも富野氏が監督してシャアが登場する3つの作品(ガンダム、Zガンダム、逆襲のシャア)ではそう感じる。大体軍人になったのもザビ家への復習のためだったと思うし。政治家としては崇高な思想もなく、手腕も発揮していないと思う。
厳密には富野氏は「逆襲のシャア」で少しシャア扱いを変えているように感じているそのあたりから政治家シャアが語られているのかもしれない。しかし、Zガンダムでエゥーゴのトップになってからのシャアはぜんぜん活躍していない。まあ、シャアのお父さんは思想家として作品中で語られているから、作品的にはシャア人気にのって親の思想家としての名声を子供に継がせたというところか。

ガ島通信氏はシャアの作戦はほとんど失敗していないかと書いているが、これは当然で相手が主人公なんだから作成が成功したら話が終わってしまう。劇中で出世しているところをみると、語られない作戦は大成功しているのだろう。

上司のシャア度チェックにも異議がある。シャアは自分がザビ家に取って代わればよくなると考えてはいなかったと思われる。そういう行動には出ていないからだ。取って代わろうとしていれば銀英伝のラインハルのようになっていただろう。ちなみにラインハルは軍人としても、政治家としても、人望においても、完璧なキャラの一人だと思う(でもごたぶんにもれず私もヤンの方が好きです)。

まあ上司チェックとしては面白とおもうけどもね。でふと思ったのはネット上では有名な赤彗星さんに一度このチェック受けてもらいたい、最後の質問はきっとイエスだと思うけどね。

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